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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ダイオウグソクムシの雌雄判別

先日、ダイオウグソクムシを取り扱う国内の業者から、ダイオウグソクムシの雌雄判別の方法について問い合わせを受けました。

皆さんもいつかどこかでダイオウグソクムシのオスとメスを見分けなくちゃいけない場面に遭遇するかもしれないので、ここで簡単に判別方法をレクチャーします。

①まず、ダイオウグソクムシをひっくり返して腹側を見ます。7対の歩脚が付属する胸部と、膜状の腹肢(とエラ)が付属する腹部がわかりますか?

②初めに胸部の一番最後、第7胸節を見ます。ここにちょこんと飛び出た2対の『生殖突起(陰茎)』があればオス。

③さらに、腹部。第2腹肢の内側に、白く硬い『交尾針』が確認できれば間違いなくオス。添付画像では、赤い矢印で生殖突起と交尾針を示しました。

どうも、オスは生殖突起から出た精子を、交尾針を使ってメスに受け渡す(交尾する)ようなのですが、このあたりは私も実際に交尾行動を見たことがないので詳しくはわかりません…

さて、これまで鳥羽水族館で飼育した/している個体を雌雄判別してみると…4個体全てが生殖突起ありのオス。№4にはちゃんと交尾針も確認できました。

④反対にメスだったら、生殖突起と交尾針はなく、第1〜5歩脚付け根に覆卵葉と呼ばれる小さな突起を持ちます。覆卵葉は交尾後、脱皮するとグンと大きくなり、腹全体を覆って卵を孵化まで守る「ゆりかご」の役割を果たします。

ところで。

問い合わせしてきた業者さんですが、雌雄判別してみたら、輸入した10数個体全てがオスだったそうです。ウチも全てオスだったし、ダイオウグソクムシはオスの方が捕獲されやすいのかも知れません。はっ…!まさか「大王」だからオスだとか(笑)

それじゃぁ、日本産のオオグソクムシだと、どうなのだろう?と、当館で飼育している15匹を雌雄判別してみました…すると、なんと!今度はオスが1匹だけ(メスは12匹、不明が2匹)と、ダイオウグソクムシと真逆の結果に。

これはこれで、なんとも不思議。

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