本日、人魚の海ゾーンにあるシーグラス水槽でリュウキュウスガモの花が咲きました。
今シーズン初。
リュウキュウスガモはジュゴンが餌として食べる海草の一種で水中で可憐な花を咲かせます。咲いたのはひとまず雄花が1輪だけ。
リュウキュウスガモは1日花なので翌日には萎れてしまいます。なかなか目にするチャンスはないですが、偶然見かけたら是非ご覧下さい。
なかなかかわいらしいですよ。
粘液状のものは花粉。
ところが、実際はリュウキュウスガモは「あまり花を咲かせない」植物だとも聞きます。
『1株が1年間で咲かせる花の平均数は0.125個』というデータもあるぐらいです。
つまりこれは…リュウキュウスガモが10株あったとしても1年間に1輪ほどしか花を見ることができないということ。
…これは少ない。
有性生殖(花)よりも無性生殖(株)で殖える方法をとったようです。
…というわけで、水槽でごくまれに見つかる可憐な白い花。
見つけたら相当ラッキー(笑)
ところでリュウキュウスガモは雄花と雌花を咲かせます。
ところが、なぜかこの水槽で見かけるほとんどが雄花(本日もそう)
過去のデータを整理してみました。カッコ内は開花月
2007年(9月)
2008年(9月)
2009年(11月)この3年間は雄花ばかり…
2010年(4月・7月・8月・9月)
2011年(9月?)
2012年(9月・10月)この3年間は少しだけですが雌花も咲いて種子も取れました。
2013年(8月・11月・12月)
2014年(9月)
2015年(11月…)またまた雄花ばかり
もしかしたら雌花の開花年は集中するのかもしれません。
過去のデータからすると次に雌花が出現するのは2016~2018年あたりでしょうか?(笑)
本当にこのように開花するとしたら興味深いですけど、真相は…来年明らかに(笑)
【飼育研究部 森滝丈也】