先ほど展示用の魚を搬入したのですが、その中のガザミ(カニ)の甲羅にガザミフジツボがたくさん付着していました。
去年も水槽内で見つけて同じ話題で飼育日記を書き込みましたが、今回はこれまでに見たことがないくらい高い割合でガザミフジツボが付着していました。
ガザミフジツボは生きたカニの甲羅に付着して生活する種類ですが、似た生活様式のフジツボにはウミガメの甲羅に付着する「カメフジツボ」がいます。
実は、両種は姿形が異なることから長らく別種だと考えられてきました。
ところが…研究者が遺伝子のレベルで調べてみると…どうやら両種は同じ種類であるとの結果が出たそうです…
ところで、同じように生きた生物の体表に付着するフジツボにはマナティーの体表に付着する「マナティーフジツボ」という種類もいるそうです。
このフジツボはまだ見たことがありませんが、どうやらこれも同種の可能性が高いそうです…
付着する相手によって形態が変わるとは、興味深いなぁ。
【飼育研究部 森滝丈也】