今朝からタカアシガニが交尾前ガードらしき体勢をとり続けています。
交尾前ガードとは、交尾に先立ちオスがメスを確保する行動で、カニ類に限らずさまざまな節足動物で見られます。
カニの場合はオスがメスを後ろから抱きかかえる格好になります。
(ちなみにヤドカリではオスがハサミでメスのハサミをつかみますね)
で、タカアシガニ、こんな格好です。
長い脚でメスを完全に囲っています。
よく見ると、メスは卵を保持する腹部の手入れをしています。
私はタカアシガニの交尾前ガードは初めて見ました。
この2個体は4月に三重県の底引き網で採集されたもので、オスメス共にかなり大きなサイズの成熟個体。
水槽内でこのサイズの個体はあまり目にしないので、交尾前ガード自体、見る機会が少ないのだと思われます。
あ、オスが後ろからメスを抱く…これって一部の女子の憧れるシチュエーションではないでしょうか(笑)
離さないぜ!みたいな。
まぁ、私は縁がないのでよくわからないのですが…
少女漫画で話題の「壁ドン」も、逃げられない状況に追い込まれているのが萌えポイントだと聞いたことがあります。
交尾前ガードも見る人が見れば「萌え行動」ですね、たぶん。