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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

喇蛄(ザリガニ)廻戦

喇蛄(ザリガニ)廻戦

皆様こんにちは。まえだです。

 

子供のころ小さくて茶色っぽいザリガニが獲れて「やったーニホンザリガニだ!アメザリよりレアなんだぜ!」と思ったことはありませんでしょうか?

私もそう思っていた時期がありました。

 

しかしコレは大きな間違い。

ただのアメリカザリガニの若い個体です。

アメリカザリガニも小さな頃は赤ではなく茶色っぽいのです。大人とは少し印象が違いますね。

 

 

こちらがニホンザリガニ。小さいですが体もハサミもアメザリに比べて丸っこくてプリティーです。

 

そもそもニホンザリガニは今も昔も東北の一部地域と北海道にしかいない固有種。

その地域であっても山の沢など冷たい水に生息するのでそこらへんの用水路や公園でアメザリに紛れて釣れることはまずありません。

 

おそらく昔の図鑑で簡単に紹介されていたことから多くの方が勘違いしているこの誤解。

近年割と深刻な問題になりつつありまして・・・。

 

アメリカザリガニは「条件付き特定外来生物」に指定されています。

普通の特定外来生物と違って、生きたままの運搬や飼育に特別な許可はいりませんが野外への再放流は禁止。

「ニホンザリガニに増えてほしいから別の場所に」と小さいアメザリを勘違いしたまま、捕まえた場所から違う場所に放してしまうと犯罪になってしまうので十分ご注意を。

 

【飼育研究部 まえだ】

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