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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

セイウチの白目が赤いの、自分の視線が何処に向いているか相手に悟られない為のカモフラージュ説

セイウチの白目が赤いの、自分の視線が何処に向いているか相手に悟られない為のカモフラージュ説

皆様こんにちは。まえだです。

 

「セイウチたちの白目の部分は赤いですが病気でもアレルギーでもなく、元々こんな色です。心配はしないでください。」

毎日セイウチふれあいタイムで僕たちが説明している内容です。

それを受けて「赤い理由はなんですか?」とたまに聞かれるのですが正直いってよくわかりません。

動物たちについては私たちも日々様々な情報を仕入れていますが解明されていないことの方が圧倒的に多いのです。

で私なりの仮説はタイトルの通りです。

多くの生物は獲物を追いかけたり、逆に天敵を警戒している際に、視線がどちらの方を向いているか相手にばれない様に白目は外からは見えていません。

 

白目の見えているセイウチや私たちヒトが例外的存在なのです。

改めてセイウチたちの目の周りを見てみると

私たちには色の違いがはっきり分りますが、多くの哺乳類にとって明確に色は認識されておらずモノクロに近いように見えていますし、視力もそこまでよくありません。天敵のホッキョクグマの目で見ると赤い白目は皮膚の色とあまり見分けがつかないのではないでしょうか。

白目が赤いのは視線をごまかす為のカモフラージュなのかもしれません。

 

【飼育研究部 まえだ】

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