皆さんこんにちは、ともちゃんです。
この時季はセイウチの繁殖についての話題ばかりで読者の方には新鮮味がなく申し訳ない気持ちですが、もう少し書かせてくださいm(__)m
個体差はもちろんありますが、鳥羽水族館のセイウチの繁殖シーズンは12月中旬頃から動きが出始め、4月いっぱい頃まで排卵・交尾行動が続きます。
排卵はメスの体の中で起こることなので、連日の採血に協力してもらって性ホルモン値の動きを細かくモニタリングします。
一方のオスは何もしないわけではなく、こちらも定期的な採血よりも頻度を多く検査しテストステロンという性ホルモン値をモニタリングしています。
簡単に言うとメスは排卵の準備が必要ですが、オスにも準備が必要だということです。
仮にオスのホルモン値が上昇しなければ、メスの準備が整い交尾をしたところで妊娠には至りません。
この4か月間に向けてオスメスともに準備を行うわけです。
一般にセイウチの性成獣は7~10歳までに性成熟を迎えます。
今年の発情期は3頭のメスと関係を持つことができたポウちゃん。
ボクが出会った時は9歳でまだ幼い顔つきでしたが、体重も大きくなり、立派に成長してくれています。
ポウちゃんにもいい報告が出来るように頑張っていきます。
【飼育研究部 ともちゃん】