今、予備水槽でバラハナダイが療養中です。
バラハナダイは桃色と黄色の体色が美しいハタ科の魚で、伊豆半島以南の水深35~200mあたり、やや深場の岩礁域に生息します。時々、釣り採集で採集されることがあるようです。
本個体が水族館にやってきたのは1ヶ月ほど前。搬入当時は減圧症の影響からか、かなり目が飛び出ていました(この症状「ポップアイ」はハタの仲間などで時々見られます)↓↓
それでも、ポップアイであることを除けば状態の良い個体だったので、そのまま予備水槽で療養することにしました。
先日、バラハナダイを観察していて、ポップアイの症状が改善していることに気付きました(バラハナダイはあまり泳ぎ回ることはなく、物陰に隠れていることが多いので気付くのが遅れました)
そこで、本日しっかりと確認すると…おぉ!すっかり目は治っているじゃないですか。
隔離している間に徐々に症状が改善していたようです。
このまましばらく様子を見て、ゆくゆくは展示水槽へ移動したいと考えています。
【飼育研究部 森滝丈也】