皆さんこんにちは、ともちゃんです。
今年も残すところ、あと10日ほど。
日に日に寒くなってきましたね。
セイウチたちは体重が増えて発情期に向けて邁進中です。
円滑な交尾環境を整えるため、2頭の同居回数も増やしつつ、お互いの距離感や雰囲気作りをするのも飼育員の役目です。
現在の体重はツララが615kg、ポウちゃんが1166kgです。
パワーバランス的には、550kgもの体重差がありますので、発情期のど真ん中ではポウちゃんが優勢です。
ポウちゃんの行動や態度は、個体によって異なります。
うみたまごから来ていた泉ちゃんには、1度威嚇されてから、少し大人しく近寄るような素振りも見せていました。笑
ここで素朴な疑問ですが…オスが優しく接した方が交尾は成功するのでしょうか?
飼育下ではその感覚が通用するかもしれませんが、野生下のセイウチたちは命を懸けて自らの遺伝子を残すことに必死ですので、やはり「力」は必要でしょうね。
年が明ければ、採血の頻度を増やして排卵日の推定をし、体重もコントロールしつつ「いいタイミング」を見逃さないようにします。
彼らの関係性はお互いがお互いに対する行動で判断するしかありません。
寒さと熱さが入り混じった季節が、もうすぐやって来ます。
【飼育研究部 ともちゃん】