3年前に尾鷲沖 熊野灘水深280-290mで採集したエビヤドリムシの仲間が新種記載されました。
ノコノハエビジャコ(2015年にメクラエビから改名)が抱える「湯たんぽ」のように見えることから、和名はエビノユタンポ!学名はPleonobopyrus kumanonadensis 新属です。Scale bar=1mm
宿主はノコノハエビジャコPrionocrangon dofleini
この類のエビヤドリムシの多くは宿主に背を向けた格好で寄生しますが、本種は珍しく宿主と向かい合わせ(腹をくっつける格好)で寄生します。
今回は、記載に用いた1匹しか採集できていないため標本展示も生体展示も実現できませんでしたが、いつの日か再び採集できたら是非皆さんにも実物を見ていただきたいと考えています。
【飼育研究部 森滝丈也】