今年も6月生まれのイセエビの赤ちゃん、フィロソーマ幼生の展示を始めました。
イセエビは卵から生まれたあと、1年ほどフィロソーマ幼生と呼ばれる透明で親エビとは違う姿で過ごします。
その間も脱皮をしながら成長し、体長が30mmほどになるとプエルルス幼生と呼ばれる次の段階に大変身します。プエルルスは親エビと同じ姿をしていますが、次の脱皮で稚エビになるまでの2週間はまだ透明なままなので、通称ガラスエビとも呼ばれます。
実はここ数年、鳥羽水族館ではガラスエビまで成長していません。
そこで2019年1月の飼育日記で今年はガラスエビが見たいと書いていましたが・・。
その結果、なんと今年は1個体、ガラスエビを見ることができたんです。でも、残念ながら2日後に死んでしまいました。これはガラスエビになったあと、着底した様子です。
現在、今年生まれのフィロソーマは体長1.5cmほどまで成長しています。
体の真ん中の白いかたまりは餌のムラサキイガイで、前後にくるくると回りながら水中を漂っていると調子が良い証拠です。
なかなかガラスエビまでの道のりは難しいですが、今年もガラスエビの展示を目標に頑張りたいと思います。
【飼育研究部 つぼんぬ】