以前、ダイオウグソクムシ№23に脱皮の兆候が現れたとお伝えしました。
体の前半部が白く変化しはじめるのが脱皮兆候で、最初に気付いた9月1日はこんな様子でした。
それからほぼ2週間経過した本日の姿はこちら。随分白くなってきました。
今朝は頭を突っ伏してじっとしていました。
ダイオウグソクムシは脱皮の際、まず体の後半部を脱ぎ、しばらくしてから前半部を脱ぎますが、まず最初に前半部の殻が白く変化することが明らかになっています。これは脱皮する後半部の殻の成分をひとまず前半分に移動させるためではないかと推測されます。
当館では、過去2回脱皮を確認しているので、その時の経過状況と比較すると…どうやら№23は来週の3連休(21-23日)あたりに脱皮しそうです。
ちなみに、後半部の脱皮が終了してから前半部の脱皮がはじまる(はず)ですが、残念ながら飼育下のダイオウグソクムシにおいては、未だ前半部の脱皮の成功例はありません(後半部の脱皮自体、これまでに世界中で4例しか報告されていません)
3度目の正直で、今回こそ、と願っているのですが…
【飼育研究部 森滝丈也】