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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ヤマトトックリウミグモは摂餌しているのか?

へんな生きもの研究所のアパート水槽4号室にいるヤマトトックリウミグモ(ウミグモ類はクモの仲間ではなく、海に住む節足動物の1グループです)

ヤマトトックリウミグモのヤマちゃん(仮称)

体は頭部・胸部・腹部の3つに分かれていますが、全身が脚ばかりに見えるヘンな生きものです。私は好きです(笑)

ウミグモで興味深いのは頭部に4対の付属肢を持つこと(胸部の付属肢は3対)そして、一見、尻尾に見えるものが腹部。

さて。このヤマトトックリウミグモは意味ありげな大きな徳利状の吻を持っているので(先端に口があります)これは何か、摂餌に関係していると思うのですが…飼育していても、何を食べているのかはっきりしません…。以前、一度だけイソギンチャクに食らいついた瞬間を目撃したことはあるのですが…

現在飼育中の個体は状態良好ですが、やはり確実な摂餌は未確認。

ところが、時々、地面に這いつくばっていることがあって、その際、吻が少し底に潜り込んでいるように見えます。

立ち上がると吻のあった箇所に窪みができています

定期的に這いつくばっているので、砂の中の何かを食べている可能性もあるのでは?とにらんでいます(確証はありませんが)

摂餌に関する情報が少ないので、もうしばらく観察してみます。

【飼育研究部 森滝丈也】

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