熊野灘の水深200mあたりで採集されるヨコヤホンヤドカリからイシクヨコエビ科 Isaea属の一種が見つかることがあります。
このIsaeaは既知種が 4種しかいない小さな属で、他の大型甲殻類と共生する習性を持つことが知られています。4種のうち3種は大西洋に分布し、1種だけが北太平洋から報告されていますが、日本沿岸から採集報告はありません。
熊野灘で見つかるこのヨコヤホンヤドカリ共生種は体の特徴から未記載種ではないかとにらんでいます。
そんな個人的に胸アツなヨコエビですが、先日、へんな生きもの研究所に久しぶりにヨコヤホンヤドカリが入館しました。
さっそく、この Isaea sp.が付いていないかとチェックすると…
おぉ!これは大当たり(笑)
今回の個体はこれまでの中でも特に大きく、遠目で見てもよくわかる。(赤丸)
【飼育研究部 森滝丈也】