現在水族館ではオウムガイ、オオベソオウムガイと合わせて3種同時展示を行っています。
それぞれフィリピン、ニューカレドニア、パラオと生息域も異なりますが、生息水温(深度)にも若干の違いがあるようです。
文献によると、生息域の水温(酸素同位体比から推定される殻形成水温)はオウムガイが19-22℃、オオベソオウムガイが12-18℃、パラオオウムガイ11-16℃だそう。
3種をひとつの水槽で飼育しているので水温をどうするのか悩むところですが、ひとまず17℃に設定しています。
さて。
先輩からパラオオウムガイは他のオウムガイを襲う程活発(獰猛)だと聞いていたので、飼育開始前は少し心配していたのですが、心配するほどではありませんね(3種は隔離して飼育しています)
それでも大型なだけに他の2種よりも餌を食べるスピードは速くて、「食べる」というよりも「飲む」ぐらいの印象(笑)
週2回の餌のうち、火曜日はエビを与えるのですが、いつも与える無頭エビ15匹はあっという間に平らげてしまうので、今回はブラックタイガー(ウシエビ)を与えてみることにしました。
これも、すぐに食べてしまいました…。それも頭ごと丸々3匹も…。
【飼育研究部 森滝丈也】