コーラルリーフダイビングゾーンの細長い水槽(E3a水槽)
普段は昼間は岩の中に隠れていることが多いニシキエビですが…ここ数年 毎年、潜水掃除のダイバーを執拗にハグ?する不思議な行動が観察されています。
本日の潜水掃除中も執拗にハグされました。
普段、そんな行動を見せることは全く無いので、いきなりの変化は何かのスイッチが入ったかのよう。
そしてしばらくするとまた落ち着きます。
私はこの行動がニシキエビの繁殖行動ではないかと睨んでいます。
というのも、2014年8月に辻君がこの行動を初めて飼育日記で報告した翌月にニシキエビの抱卵を確認したからです。
2015年の10月にも同様の行動があり、やはり翌11月に抱卵を確認しています。
2016年は6月にこのハグ行動が確認され、7月に抱卵確認しました。
季節はまちまちですが、この変な動きが観察される今のところ年に1回の頻度です。
これまでに3年連続で行動変化後の抱卵を確認しているので、おそらく今回も来月あたりに産卵するのではないでしょうか。
もちろん、このニシキエビは長期間単独飼育なので、卵は未授精のはず(これまでに孵化したことはありません)
ですが、行動変化したあとに産卵する事が事実ならば、実に興味深い。
メスでもムラムラすると他者(オス)にアプローチするものなのでしょうか。
あと、この話題と全く関係ありませんが、今朝ダイオウグソクムシ23号の上に27号が乗っていました。
かわいいなぁと思っていたら、その後、28号もその上に!28号はムラムラしたわけではないでしょうが(笑)
27号は少し迷惑そうでしたね。
かわいいかったので、ついでに公開~
【飼育研究部 森滝丈也】