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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

微笑みのアフロ

先日紹介したフクロムシ。

寄生されたヒシガニの方はよくエサを食べています。やはり扶養家族がいると(寄生ですが)余計に腹が空くのでしょうか。

宿主(今回はヒシガニ)はフクロムシに寄生されると繁殖能力が失われます(寄生去勢)

これは繁殖にエネルギーがに使われないようにして、より多くの栄養が自分にまわってくるようにするフクロムシの生存戦略だと考えられています。

また、フクロムシは宿主を繁殖できなくするだけでなく、宿主が雄なら、その行動や形態の雌化を引き起こします。

男だったはずが、だんだん女の子の姿になっていくわけですね…

 

このヒシガニも雄なので、フクロムシが繁殖後、袋の部分をポロリと脱落すれば、脱皮繰り返して徐々にメス化するはず!

楽しみ!

 

…と、ここで全く関係ないですが、今朝フクロムシを観察していて黄色いアフロの人を見つけました(笑)

カニの腹部ですが、顔に見えます。

それも、どことなく女性化した雰囲気(笑)微笑んでいます。

もちろん、この人面は偶然の産物なので、フクロムシの寄生とは全く関係がありません。

【飼育研究部 森滝丈也】

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