…いい加減にしなさいと言われそうですが(笑)
前回と逆パターンです。
ユミヘリゴカクヒトデから新たなスイクチムシが見つかりました!(と書き込みましたが、どうやら見間違いのようでした…しょぼん)
連日のように書き込んでいるシダムシとスイクチムシ。
シダムシはヒトデ専門のパラサイトでフジツボに近縁な甲殻類。
一方、主にウミシダのパラサイトであるスイクチムシは多毛類(ゴカイに近縁)でごく一部の種がヒトデにも寄生します。
熊野灘沖合底引き網採集で去年の秋あたりから色々なヒトデからいくつものシダムシとスイクチムシの未記載種を見つけています。
本日、死んだユミヘリゴカクヒトデからシダムシの追加標本を得ようと解剖していると…
突然現れたまさかのスイクチムシに興奮です。
これはまだ知られていないスイクチムシか!?
少なくともユミヘリゴカクヒトデからの発見は初めてだな…などと思いつつ。今(21:20過ぎ)顕微鏡で拡大してみました。
(今夜は宿直なのです)
先走って飼育日記にスイクチムシを見つけたとアップしてしまいましたが、訂正します。
スイクチムシではなさそうです(正体不明)
さてさて気を取り直して。
追加標本として探していたシダムシは別個体のユミヘリゴカクヒトデから見つけました(7例目)
ユミヘリゴカクヒトデとして初めて1つのヒトデから2個体のシダムシの寄生を確認(ルームシェア?)
ややこしくなってきたので少しまとめておきます。
・ユミヘリゴカクヒトデ(シダムシが寄生)
・ウデナガゴカクヒトデ(スイクチムシ・シダムシが寄生)
・Lithosoma japonica(シダムシが寄生)
・ヒメヒトデ属の一種(スイクチムシが寄生)
・カンムリヒトデ(スイクチムシが寄生)
・トゲニチリンヒトデ(スイクチムシが寄生)
これら全て名前がついていない種類のようです。
【飼育研究部 森滝丈也】