先日、たかむらさんのツイートで紹介されていましたが、人魚のゾーンにあるシーグラス水槽でリュウキュウスガモの花が咲き始めました。
リュウキュウスガモはジュゴンが餌として食べる海草の一種で、水中で可憐な花を咲かせます。
鳥羽水族館で初めてリュウキュウスガモが開花したのが2007年のこと。
それから毎年、開花しています。
ところが、実際はリュウキュウスガモは「あまり花を咲かせない」植物なのです。
『1株が1年間で咲かせる花の平均数は0.125個』というデータもあるぐらいです。
つまりこれは…リュウキュウスガモが10株あったとしても1年間に1輪、花が見ることができる程度の割合ということ。…これは少ない。
有性生殖(花)よりも無性生殖(株)で殖える方法をとったようです。
…というわけで、水槽でごくまれに見つかる可憐な白い花。 見つけたら相当ラッキーなわけです(笑)
リュウキュウスガモはとてもかわいらしい花なので、皆さんにもぜひ見ていただきたいのですが…偶然に期待してください。
また、リュウキュウスガモは雄花と雌花を咲かせます。
ところが、なぜかこの水槽ではほとんど雄花ばかり(野生ではどうなのでしょうか?)
もし、雌花が見られたらそれはそれは本当にラッキーなことのです(笑)
過去のデータを整理してみました。カッコ内は開花月
ちなみに、沖縄の海では9~1月がリュウキュウスガモの開花シーズンだそうです。
・2007年(9月)
・2008(9月)
・2009(11月)
この3年間は雄花ばかり…
☆2010(4月、7月、8月、9月)
☆2011(9月?)
☆2012(9月、10月)
この3年間は少しだけですが雌花も咲いて種子も取れました。
・2013(8月、11月、12月)
・2014(9月)
ところが、この2年はまたまた、雄花ばかり…
もしかしたら雌花が出現する年は集中するのかも?
じゃ、このパターンで雌花が出現するなら雌花が次に見られるのは2016~2018年?
本当にこのように開花するとしたら、興味深いですね(笑)
今後も継続して観察していきます~
(観察対象がたくさんありますが…)