夕方の見回り中、嬉しいものを見つけました。
発生中のオウムガイの卵が2つ。卵殻の隙間から幼殻が見え始めています。
オウムガイは水温24℃でおよそ10ヶ月(280-300日)かかって孵化します。
この卵は今年1月のものなので、このまま順調に発生が進めば11月には孵化するでしょう。
こちらはもう一つの卵。
実は、オウムガイは発生の途中で死にやすい「危険な時期」があることが経験的にわかっています。
この「卵殻からオウムガイの殻が見え始める時期」もその一つ。
原因として考えられるのは…
①水槽内にいるヨコエビが、割れはじめた卵殻の隙間から入り込んで発生中の胚を食害するため?(これは、別の理由で死んだ胚をヨコエビが食べているだけかもしれませんが。ヨコエビは定期的に駆除しています。)
②発生が進んでいることを初めて確認できる時期なので、嬉しくなった担当者(私ね)が触りすぎてしまうため?(記録写真を撮ったりするので…)
…というわけで、発生中の卵にはできるだけ触れずにそっとしています。
加えて今回はヨコエビが近づけないよう別容器に隔離しておきました。
無事に孵化してくれると良いのですが。
(この卵はオウムガイ水槽となりの卵水槽でご覧いただけます)