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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

オニダルマオコゼが脱皮するときロクソソマはどうなってしまうのかについての推察

新年早々、私の心をむぎゅっとわしづかみにしているロクソソマです。

ロクソソマを見つけたのは、ダイオウグソクムシのニコニコ生放送で話題のコーナー「へんな生きもの研究所」内にある、通称「アパート水槽」のオニダルマオコゼ水槽の中 です。

アパート水槽は写真の上下10ヶが同じ循環ラインで、オニダルマオコゼは下段の右から2番目。

背面からも見るとこんな感じ。展示生物が見やすいように非常にシンプルな内装になっています。

ところで、オニダルマオコゼの体表で見つかったロクソソマですが、翌日見ると、何とオニダルマオコゼが脱皮し始めているじゃありませんか!(カサゴ類は脱皮をします)

剥離した表皮を見ると、ロクソソマがついています。

このまま皮をすべて脱ぎ捨ててしまったら、ロクソソマはそのまま魚体からいなくなってしまうのでしょうか…

などと思いつつ、よくよく水槽を確認してみると…

あ!

排水用のアクリルパイプの一部にロクソソマが付着しているじゃないですか!

よく見ると、その対面のガラスにも付着していました。

(今のところ、この2箇所とオニダルマオコゼ以外の水槽ではロクソソマは確認できていません)

 

多分こういうことでしょうね。

実は、このオニダルマオコゼはパイプとガラスの間に挟まって静止している時間が長いので、その時にロクソソマがパイプやガラスに移動したのでは…

ロクソソマは群れていますが、一つ一つが独立した単体性なので、脱皮のタイミングで個々に避難したのでしょうか…

 

見つけた当初は、同じ循環ラインにある他の水槽では見つからなかったことから、このロクソソマはオニダルマオコゼに特異的に付着する種類かもしれないと思っていましたが、どうやら宿主を持たない(非共生性種)のようです。

今後、再び、脱皮後のオニダルマオコゼ体表に付着するのか、興味深いですね。

 

追記

まぁ、よくよく考えれば、オニダルマオコゼの脱皮は少しづつ進むので、脱皮していない箇所から既に脱皮し終えた箇所へとロクソソマが既にヒョコヒョコ移動している可能性もありますね。

…と確認してみたら、おぉ!脱皮後の処女地に降り立つ1匹のロクソソマを発見!(17:30確認)

 

 

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