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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ダイオウ・グソク・オオグソク

先月末、現在飼育中のダイオウグソクムシ№1、№5に加えて、新たに5個体のダイオウグソクムシが入館しました(№6~№10)。

しばらくバックヤードで飼育していたのですが、どれもサイズが大きく迫力があるので、本日、その中でも一番大きな№9を展示に出してみることにしました。

これです。入館時の体重は、何と驚異の1600gオーバー!で過去最重量です(当社比)。

(ちなみに、№1の体重は1000gちょっとですが、これでも大きい方です)

体長も初めの計測では40㎝ちょうどあり、過去最大でした。…ですが、本日計り直したら、節の間が少し縮んだのか40㎝はありませんでした(残念)。

それでも過去最大(当社比)迫力のボリューム。

体の幅があるので重量感が凄いです。

№9はしばらくは、№1、№5と一緒に飼育する予定です。

 

 

さて。

先日、書き込んだ深海底引き網漁船ですが、私が乗船した日はオオグソクムシは捕獲できなかったのですが、代わりにこいつを手に入れることができました。

グソクムシです。

名前は似ていますが、前述したダイオウグソクムシ(メキシコ湾)や日本近海に分布するオオグソクムシとは科のレベルで異なる、少し遠縁の種類になります。

両者とは習性も少し違っていて、グソクムシは寄生性だそうです。魚などの体液を吸って腹一杯になると魚から離れて海底でじっと消化を待つ…という生活を送るそうです。

これまた興味深い習性です。

それでもやはり私が日本近海で遭遇したい本命はオオグソクムシですねぇ。

 

そうしたら、たまたま昨日の漁で数匹捕まったそうで、今日、水族館まで届けてもらえることになりました。

サイズは普通~小サイズの4個体だけでしたが、その中でも特にこのメス個体は体全体が瑞々しくてきれいでした。

脱皮して間がないのか透明感があって、腹部に黄色の中腸腺(消化器官)がよく見えています。

 

またチャンスがあれば、深海底引き網船に乗せてもらい、今度こそこんなオオグソクムシを沢山見たいな…と密かに願いました。

 

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