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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

オレの背後に近づくな

それではこちらもマイナー生物界のメジャー選手の登場です。

時々紹介している人気者、ダイオウグソクムシ。ジャーン!1ヶ月に1回の頻度で餌を与えていますが、全然食べません。

今、飼育しているのは個体番号№1と№5ですが、例えばこの№1が前回食べたのは、2009年の1月2日…。今さっきも与えて食べなかったので、これで3年と297日間(1392日)何も食べていないことになります。

ま、状態は変化なく、特に衰弱しているわけではありませんが。

(これが№1 ↓)

(こちらの画像 ↓ は以前飼育していた№4)

今、あらゆる餌を試しているところ。午後からはイカのワタとエビを試してみる予定。

さて。

そんなダイオウグソクムシですが、敵に対して興味深い防御行動を取ることがしられています。

実は、彼らはフチに13本のトゲが並んだ尾節を持っていますが、背後に敵が近づくと背を勢い良くそり返してそれを一瞬持ち上げるのです。どうやらトゲは防御のためにあるようです。

例えば、他の個体が背後に近づいてきたら、グワッ!と一瞬、背をそり返す。

この動きは、普段、じっとしていることが多いので、意外に思えるほどの早さですが、どうやら反射行動らしく、棒などで背のあたりをススッーと撫でてやるだけでグワッ!と持ち上げてきます。

(個体の状態をこういう風にして確認することもあります)

日本近海に生息するオオグソクムシでは、刺激に対して体を少し丸めるような仕草を見せて身を守ることがほとんどですが、ダイオウの場合はそれよりも、こんな攻撃的防御行動をとる場合が多いように思います。

餌を独占しようと、背後から群がる同種を排除するために特化した行動なのかな?という気もしますね。

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