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嬉しいお便りを頂きました。
「…寄生虫好きのダイバーが集まっているフェイスブックのコミュニティで、このブログをみんなが喜んで拝見しております。特にメダマイカリムシには食いついております！（中略）近かったら是非直接お伺いしたいところですが、何分遠くメールにて失礼いたします。」(一部改編)
おぉ！ヘンな生きもの好きの皆さん！ありがとうございます。
というわけで、私の日記は路線変更せずに このまま まっしぐらです～
そんなこんなで。
先日、オウムガイが6個体入館しました。
実は、オウムガイは業者を通じてフィリピン近海で捕獲されたものを購入するのですが、野生のものなので体の表面に寄生虫が付いています。こんなの↓
体長およそ2ミリメートル。コペポーダの仲間（甲殻類）です。これは尾のように見える卵嚢をカラダの後端にぶら下げたメスですね。
実は、1896年にWilleyさんというオウムガイ研究者が、オウムガイに寄生するコペポーダAnchicaligus nautili を記載しています。
たぶん、こいつがそれだと思います（論文は未読なので不確かですが）。
学名（種小名）が nautili と表記されるぐらいなので、オウムガイ（nautilus）と密接な関係にあるのでしょうか。興味ありますねぇ。
ちなみに、コイツは水族館に入館するほとんど全てのオウムガイに寄生しています。
とは言え、特別深刻な被害を与えるものではないようですし、しばらくオウムガイを飼育しているといつの間にか死に絶えてしまうみたいです。
これまで、きちんと観察したことはなかったので、今日は顕微鏡で観察してみました。
よく見ると、なかなか迫力ある姿…。
お腹側から見たらこんな感じ。オウムガイに取りつくための脚の作りが、なかなかしっかりしていますね。
どことなく 宇宙人ぽくもあり(笑)
でも、透き通ったカラダがきれいですね。
