なぜいつも手で体中をこすっているのか?
かゆいのかな~?
よくラッコ水槽の前でお客さんが話しをしています。
みなさんはこの理由ご存知ですか?
ラッコの話なのですが・・・・・
みなさんアザラシは知っていますか?
寒い海域に棲んでいるアザラシは真ん丸で体に脂肪を貯えて寒さを耐えています。
ラッコは??
真ん丸に太ったラッコって見たことないですよね?
餌を控えめに食べているのでしょうか???
<お食事中のポテト>
いやいや!ラッコはとってもたくさん餌を食べます。体重の20~30%とも言われています。
でも太らないんですね~!
うらやましいと思う人も多いのでは?
だが困ったことに・・・食べても太らない=脂肪を貯えることができない!
僕の頭によぎったブヨブヨの脂肪たっぷりのラッコでは
機敏な動きで餌獲れないかもしれないなぁ~w
アザラシが脂肪で寒さに耐えるのに対し、ラッコは毛と空気で耐えているのです!
それでは毛の秘密について。。。
寒くなってきたのでダウンジャケットが活躍する季節ですよね!
ダウンジャケットは羽で空気の層を作り外の気温の影響を受けにくくしています。
それをラッコは2種類の自分の毛で空気の層をつくっているのです。
ただ毛があるだけではダメなんですよね~
毛が汚れていたりすると水をはじくことができず、どんどん濡れ、
体温が下がってよわってしまいます。
<ポテトの肉球>
ラッコの手には厚い肉球があり、その手で一生懸命に体をこすることで
毛をキレイにたもち、毛の中に空気を入れているんですね~!
たまに口を毛の中に入れ、空気を入れているところも見ることができます。
水中を泳ぐ時に体から空気の泡が出ていくので確認してみてください!
ちなみにラッコプールの水温はだいたい10℃くらいです!
ラッコの体をこする仕草をはじめ、
なにげない動物の行動には意味があることが多いです。
なんでこんなことしてるんだろう?
体にはどんな秘密があるんだろう?
そんな子供の時にあったような好奇心をもって
水族館を見て回れば動物がより魅力的に見えると思います!!