オウムガイ№131、ただいま水族館で孵化した個体の飼育記録を更新中。
当館のオオベソオウムガイの生存記録を去年の12月に更新して、本日で めでたく孵化後1352日(日齢)を迎えました!
実は孵化直後に飼育日記に書き込んでいるのですが、この個体は孵化した時、頭巾(頭の三角形の部分)が大きく欠損していた異常個体で、長期生存も危ぶまれていました。それが元気に長生きしてくれたのですから、担当者としても嬉しい限り。
でも、元々そんな個体だったからか、他の個体に比べて少し成長具合が悪いようで、全体のサイズは小さめで(水槽内で孵化した個体は小型化する傾向はあるのですが)殻と軟体部のバランスも悪く、言ってみれば「ちんちくりん」。
そんな№131は昨年末頃には浮力調整ができなくなり、横倒しになることが多くなりました。そこで現在は「浮き」を付けて直立できるようにしています。
ところで、元々、飼育下で育つオウムガイは殻が脆くなる傾向があるのですが、№131もその例にもれず、殻がかなり脆弱になってきていまいた。こちらが思うよりもかなり脆かったようです。
実は今日、外れたウキをつけ直そうと殻を持った時に、脆弱な部分に指が触れ、穴を開けてしまったのです…
穴を空けてしまった場所は、特に命に影響する場所ではないのですが、№131には悪いことをしてしまいました。少し様子を見て殻の修理をするか判断するつもりです。