「キンチャクを持ったキンチャクガニを見たいのですが…」と問い合わせ電話を受けました。
あいにく、現在、へんな生きもの研究所のアパート水槽で飼育しているオス個体はキンチャク(イソギンチャク)を持っていません。
そこで、イソギンチャクを持った新入りのキンチャクガニ2匹と入れ替えることにしました。
水槽にいた「イソギンチャク無し」くんのサイズは大きく、割と長く飼育している優良個体ではあるのですが、イソギンチャクを持っていないなら仕方ありませんね。
ちなみに、イソギンチャク持ちの個体と一緒にすると、イソギンチャクを奪うので一緒にできません。
新入り2個体(どちらもオス)はサイズが小さめなので、よく探さないと見つからないかもしれません。岩の裏側を探してみてください。
しっかり持っています。
さて。
「イソギンチャク無し」くんを予備水槽に連れてきてよくよく見ると…、左のハサミに小さなおまんじゅうのような小さな塊を持っていました。どうやら水槽の中で見つけたチギレイソギンチャクの肉片のようです(チギレイソギンチャクは本来利用している種類ではないので代用品です)
そんな代用品を一生懸命持っていた「イソギンチャク無し」くん、何だか、いじらしいじゃないですか。
【飼育研究部 森滝丈也】