皆さんこんにちは、ともちゃんです。
先日、鳥羽水族館が担当園館となって開催された第90回近畿ブロック水族館飼育係研修会におきまして、「ミナミアフリカオットセイにおける下顎X線撮影のための受診トレーニング」というタイトルで発表してきました。
この発表は、鳥羽水族館で飼育中のミナミアフリカオットセイ1頭を対象に、X線撮影をするために必要なトレーニングを行った過程をまとめたものです。
皆さんがよく耳にする「ハズバンダリートレーニング」は、とても狭い意味で使われることが多いのですが、ハズバンダリートレーニングとは飼育動物に必要なトレーニング全般を指す言葉なんです。
採血・体温測定などはもちろん、新しい餌料を食べてもらったり、「繰り返す」というルールを伝えるのもハズバンダリートレーニングです。
対象個体である「ふたば(♀、9歳)」はとても短時間でX線撮影を可能にし、正確な診断を行うことができました。
この発表でフォーカスを当てた獣医療は、これからも発展していき、動物たちの命を守るよりよい手段となっていきます。
飼育スペースや個体の関係性にとらわれず、安全に実施するための環境を設定することが大切です。
これからも動物たちに感謝しながら、彼らの功績を残していければと思っています。
【飼育研究部 ともちゃん】