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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

ダンノシダムシ!

ダンノシダムシ!

シダムシ好きの皆さん、こんにちは!

先日、熊野灘で採集したカンムリシダムシDendrogaster jinshomaruaeを紹介しましたが、実は同じ論文中でヒメヒトデ属の一種とヤマトアカモンヒトデから見つかったシダムシ2種も併せて新種記載されています。こちらはどちらも一般の方が見つけたもの。

特にヤマトアカモンヒトデの方は、今から3年前、当時12歳だった男子が自宅で飼育していたヒトデからシダムシが出てきたことに気付き、私に連絡をくれたもので(彼は飼育日記を読んでいて、シダムシだと気付いたそうです)、連絡をくれた翌日には自宅のある神戸市からわざわざ水族館まで届けてくれました

飼育日記に端を発して一般の方からシダムシ情報がもたらされたことが、個人的に嬉しかったですね。やはり情報発信は大事。

結果、晴れてこのシダムシは彼の名前からダンノシダムシD. danniと名付けられました。

ちなみに、シダムシ研究は館外の研究者(チームシダムシ)と共同でおこなっています。今回の論文で国内のシダムシが13種(世界全体では39種)になりましたが、このうち7種はチームシダムシによるものとなります。

国内からは250種以上もヒトデが知られているので、探せばまだまだ未知のシダムシは見つるかるはず。

皆さんも、自由研究の題材に「シダムシ」なんていかがでしょう?(すぐ仲間に引き入れようとする・笑)

【飼育研究部 森滝丈也】

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