鳥羽水族館のキャッチフレーズは飼育生物種類数日本一(1200種)。
先日、近海で採集されたハナヤギを水槽に搬入しました。このヤギは一見すると表面にカビが生えたようにも見えますが…
実はハナヤギの表面にはハナヤギウミヒドラというヒドロ虫の一種が共生するのです。拡大するとこんな感じ(ちょっとファンシーな感じに画質調整してみました)。イチゴミルクぽいですね。
ハナヤギのポリプはまだ閉じた状態ですが周囲にまとったハナヤギウミヒドラのポリプ(個虫)は元気に伸びています。
よく見ると、ポリプの形が少しずつ違っているのがわかると思いますが、これは機能分化のため姿を大きく変化させているのです(形によって役割が違います)。
何はともあれ、ハナヤギとハナヤギウミヒドラということで、2種類です。
おまけに、この時はチダイ(魚)も入館したのですが、口の中には定番のタイノエがいましたよ!(タイノエはチダイに深刻なダメージは与えないので、ご安心を)。
あ、でも、タイノエはすでに飼育生物としてリストアップしているので、新たな種類としてはカウントできませんでしたけれど。
【飼育研究部 森滝丈也】