先日の朝の見回り中、へんな生きもの研究所で口から白煙のようなものを吐き続けるジンゴロウヤドカリに遭遇しました。数分間は続いていたでしょうか。
どうもこれは放精に見えます。でも、ヤドカリ自身は放精しないはず。果たして…誰が?
思いあたったのが、ウロコムシの一種(ゴカイの仲間)
実は(この個体では未確認ですが)ジンゴロウヤドカリは貝殻の中にウロコムシの一種が共生することがあるのです(矢印)
全身 ウロコが一部取れていますこいつが放精したのではないでしょうか?
貝殻の中でウロコムシが放精して、精子がヤドカリの鰓を経由して口から吐き出されるのではないか?と予想…。確かにこれなら、より拡散されそうです。
共生するメリットはいくつかあるでしょうが、もしかしたらウロコムシは精子をより拡散するためにヤドカリを利用しているのではないか…と妄想してみたり(笑)
【飼育研究部 森滝丈也】