先日、ヤマトイシダタミヒトデ Lithosoma japonica Hayashi,1952 という珍しいヒトデが久しぶりに2個体採集されて水族館に持ち込まれました。
このヒトデは最初に見つかってから長い間採集記録が途絶えていましたが、2014年に60数年ぶりに再発見されて大きな話題となりました(この時初めて生きた姿/体色が明らかになりました)
あの時は本当に興奮しましたねぇ…
その後、研究者の調査によって、大阪市立自然史博物館の収蔵標本の中にも本種の標本があることが判明し(1996年 駿河湾で採集)これまでに確認されたヤマトイシダタミヒトデは計5個体となっていました。
今回はあらたに2個体が採集(水深270m)されたので6個体目、7個体目の採集記録ということになります(残念ながら搬入時にすでに弱っていて、数日後に死亡しました)
今回の個体はこれまでとは異なる場所で採集されています。標本と共に採集記録を残しておきます。
【飼育研究部 森滝丈也】