現在、(水槽内繁殖個体として)飼育日数世界記録を更新中のオウムガイ№131。本日、めでたく4回目の誕生日を迎えました。去年の12月に飼育記録を樹立した日は、正直、この日を迎えることはない、と思っていましたが…
オウムガイは野生の状態では寿命は10年以上とも推察されているようですが、飼育下では成長が早く、2年ほどで性成熟に達して、間もなく死んでしまいます。今回のように丸4年も生存するのはスゴイ…はずです。
2008年4月23日 孵化直後の№131です。このコは産まれた時は体に異常があって、頭巾が大きくえぐれたようになっていて口器も見えてしまっていました。この姿を見て、そう長くは生きられないのだろう…と思っていたのですが。
それが、無事に1年経過…。このころはツヤツヤしてなかなか美男子っぷりです。
そして、本日、4歳の誕生日を迎えたわけです。オウムガイは成長に伴って殻の中に部屋(隔室)がつくられ、その中の液体が徐々に気体と置き換えられて、体の浮力を保つのですが、この№131は上手く液を排出する事ができなかったようです。歳を経るごとに体全体が重くなり、フワフワと浮くことができなくなりました(今はまっすぐ立つことすらできません)。最近は殻にゴムバンドに取り付けたウキでなんとか立っている状態です。
餌の量は減ってきましたが、まだまだ反応は良いので、さらに長生きしてもらいたいと思っています。