去年の5月2日にへんな生きもの研究所の水槽内で珍種クラゲ・リプケア(Lipkea sp.)が見つかってから早いもので1年経過しました。
順調に成長しています。
リプケアは十文字クラゲの仲間で、泳ぐことはなく岩に付着しています。国内で見つかったのは千葉の博物館に続いて2例目(私が水槽の岩に付着しているのを見つけました)なので、その生態の多くは謎に包まれています。
からだは半透明で、かさの直径は約1.5cm
アサガオの花のような姿をし、刺激を受けると軟体部が巾着袋のように閉じます。
今年の2月には分裂による無性生殖も確認でき、3個体になりました。
1年経過した今の状態はこちら。№2、№3も状態良く育っています。
№1の生殖腺の色が違っているのが気になります。雌雄同体ということでもないでしょうが…
国内の野外ではリプケアはまだ見つかっていないので、水槽で観察することで生態の一部が解明できれば…と期待しています。
【飼育研究部 森滝丈也】