8/28ハッチアウト個体の経過報告です。
実は今回の産卵では少しやり方を変えました。
細かく説明するとたくさんあるので今回は水温についてです。
まずハシキンメという魚は水深が200~300と大変深いところに生息しています。
海水温は水深が深ければ深いほど低くなっていきます。
よって当館の親魚の飼育水温は15℃です。
ピンと来ない人もいると思いますが、10秒手を突っ込んでいるともう無理・・・
となるぐらい低い水温です。
よって今年の2月の産卵では設定水温を18℃で飼育をしてみました。
結果、1個体が28日齢まで生きました。
少しココで餌の話しをします。
仔魚は種類にもよりますが、卵黄が吸収されてから、
初期餌料:S型ワムシ
第二段階:アルテミア(ふ化後0日齢)
・・・・・・
とこんな感じで成長に合わせて餌料を変えていきます。
本日は孵化後9日齢になり第二段階であるアルテミアを与えました。
ここではっとしました。
ノートを見返すと、前回このアルテミアを与えたのは19日齢。
なんと同じステージまで成長するのに10日も早かったのです。
何をしたかというと今回は飼育水温を23.5℃まで上げたのです。
前回の同ステージ生残個体数を比較してみても、今回の方が約10倍多いです。
成魚まで育てる自信は正直ありませんが、
前回の経験を踏まえて少し解決した部分があるのはこちらの成長かな?
前回飼育記録個体。これをまずは越えたいですね。