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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

フィロソーマの奇想天外

イセエビのフィロソーマのスーパーサブ?担当つじです。

へんな生き物研究所で日本の水族館で唯一の展示と売り出しているのはご存じの方もおおいのではと思います。

さてそんなフィロソーマ展示水槽なのですが、この時期世代交代をします。

というのも、イセエビの孵化がちょうどこの時期で、約一年飼育するとガラスエビに変態します。

当館の水槽ではフィロソーマ幼生を展示することが目的なので、ちょうどこの時期に孵化したての幼生に入れ替えするわけです。

当館の展示は

このように三重県水産研究所様から多大なるご協力を得て成り立っているわけですが、今回の入れ替えにもお力を貸して頂いたのでした。

さてさて、まえふりが長くなりましたが、先日私が水産研究所におじゃました時の話。

つ「こんにちは!お世話になっております。」

水研様「その後、フィロソーマの調子はいかがですか?」

つ「弱った餌のアルテミアに群がるから掃除がしにくくって・・・。」

水研様「え?」

つ「え??」

水研様「あの小さな個体に大きな成体アルテミアあたえているんですか?」

つ「あ、あ、あ、はい。。なんか、食べるんですよ。」

水研様「えーーーー?」

簡単に説明しますと、フィロソーマがある程度大きくなると、アルテミアの成体(約8mm)を餌として与えます。これを生まれたてのフィロソーマ(約3mm)に与えるのです。明らかなサイズオーバー。。人間で言う、離乳食にステーキを与えるみたいなモンですwww

なぜこうなったかというと理由がありまして、それは水槽の中にまだ去年生まれの個体がいたのです。その去年個体用に投入した成体アルテミアが今年個体の餌になろうとは・・・。

その衝撃の画像がコチラ

少しからくりがありまして、元気なアルテミアではなくて、死にそうなアルテミアに群がっていたのです。

これを最初に見た時は私もだいぶ驚きましたが、それの数倍、水研様は驚かれていました。それもそのはずで、実は当館ではフィロソーマ用の水槽の台数に限りがありまして、サイズの違うフィロソーマを同じ水槽に混泳させたのです。このこと自体初めての事例ですね。とのことでしたw

にしてもこのとっぴな発見から、もしかしたらフィロソーマのまだ未知な自然形態をひもとくきっかけになったりして・・・。

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