4月からの長い出張からダイオウグソクムシ№13が戻ってきました。
出張先は福井県の越前松島水族館さん。
実は、旅立つ直前に№13は「グラビア撮影(笑)」の仕事が入っていました。
そのついでに体重測定をおこなったのですが…何とこれが1800gオーバー。
2年前の入館時は1192gだっただけに(ちなみにこの間に餌は食べていません)量り間違いか?と思ったのですが、バタバタとしていたためうやむやに。
そこで本日、水槽に戻すタイミングであらためて体重測定をしてみることにしました。
…それでもやはり1800gオーバー。これは確実です。
これは他の個体に比べてかなりのヘビーウェイト。
何も食べていないのにもかかわらず、№13は2年間で600g以上増加したのでしょうか?
ちなみに、体重測定は個体に負担がかかる事を考慮して定期的にはおこなっていません。
基本的に入館時と死亡時、何か作業で水から出したついでにだけ計測しています。
この体重増加に関して以前から気になっていたことを確認するため、今回は別の個体も計測しました。
同じく2年前に入館した№14です(この個体も摂餌はしていません)
ちなみにこの個体は入館時は909gでした…
それが今回は…1319g !!
何と、こちらも2年で400g以上増加していました。
これは、やはり…
以前から薄々そんな気がしていましたが、深海に生息するダイオウグソクムシは常圧で飼育すると、どうやら「水ぶくれ/水太り」をおこしてしまうようです(確証はありませんが)
水圧の加減でしょうか?
さて。
久しぶりに水槽に戻ったダイオウグソクムシ№13は、すぐさまシェルターの中に隠れていきました。
やはり暗がりのほうが落ち着くようです。
【飼育研究部 森滝丈也】