昨晩の宿直で面白い行動をとるオウムガイに遭遇しました。
Twist! Twist! Twist! 軟体部を大きくよじるオウムガイです。
何がどうなっているのか…パッと見ただけではわからない。ねじって、よじってオウムガイの軟体部が殻からほとんど抜け出て見えるほど。
しばらく観察していると、ゆっくりといつものオウムガイの体勢に戻っていきました。
夜間にだけ見られるこの行動は、それほど頻繁に見られるわけではなく、これまでに偶然見かけて写真に撮ることができたのは、ほんの数回ほど。
こんな感じだったり。
こんな感じだったり。
オウムガイの殻の内部は気体の充満した小部屋(隔室)に区切られています。この隔室があるためにオウムガイは中性浮力を保つことができるのです。
そして、一説には、この隔室を増設することとTwist行動には密接な関係があるのだとか。
オウムガイは軟体部を少し前に移動させつつ軟体部の後方に石灰質の壁を作っていくのですが、その時に軟体部をねじるんじゃないだろうか…と。
本当にそうなのか、はっきりしたことは判らないのですが…。
ただ、真っ暗な水槽でこんな不思議な行動を見ると、オウムガイが殻から逃げ出した!と一瞬、思ってしまうぐらいです。