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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

パラオオウムガイ孵化の系譜

パラオオウムガイ孵化の系譜

2025年3月7日に孵化したパラオオウムガイB13は順調に成長中。

一般的にオウムガイ類は水温約23℃で孵化した後、より低水温の深場へ沈降して、成体になるまでの約10年を深海で過ごすと考えられています(成体になると浅海と深海を行き来するようになる)。

今回のB13は、孵化後の環境を想定し、水温を約15℃に設定したことが良好な成長につながった可能性がありそうです。

ちなみに、世界で初めてパラオオウムガイの繁殖に成功したのは、1988年の志摩マリンランドで、その際の生存記録は73日でした。

続く1990年にはワイキキ水族館でも孵化に成功し、この時、376日の長期生存が記録されました。

その後、1999年頃からワイキキ水族館は一旦途絶えたパラオオウムガイの繁殖に再挑戦。ちょうど、このころ鳥羽水族館でオオベソオウムガイやオウムガイが次々に繁殖していたので、ワイキキ水族館から繁殖について色々と相談を受けました。そして、2009年にワイキキ水族館で孵化した個体が世界記録に迫る358日の生存記録を達成。

2018年になって鳥羽水族館でもパラオオウムガイが孵化。そして2025年に孵化したB13が現在、最長飼育記録を更新中なのです。

こうやって振り返ると、パラオオウムガイの繁殖は三重県とハワイの水族館が連携したかたちですね。

いつか、パラオの水族館でも繁殖に成功してほしいと願っています。

【飼育研究部 森滝丈也】

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