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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

このサカナ、食べてくれるカナ?

このサカナ、食べてくれるカナ?

皆さんこんにちは、ともちゃんです。

 

先日「セイウチの研究発表をしてきました」と、飼育日記で紹介しました。

今回、発表した内容は「セイウチの餌料として新しい魚を与える」といったものです。

新しい魚を食べてもらえるようなトレーニング方法や、今までの餌料の割合変化などをまとめました。

 

今回の研究テーマとなった「新しい魚を与える」。

実は今年の年明けからセイウチたちに新しい魚を与えていました。

この魚、分かりますか(^^)?

 

こちらの魚はヨーロピアンスプラットSprattus sprattus(通称:スプラット)という魚になります。

体長は最大で15cmほどのニシン目ニシン科の魚です。(オイルサーディンの原料になっているそうです。)

なので人間も食べている魚になります。

 

ではなぜ、この魚を与えようと思ったか。

海外の飼育下セイウチの餌料はシシャモとニシンが主要魚種だという論文を参考に、サイズ感・値段や解凍方法と照らし合わせて、スプラットを与える事にしました。

 

スプラットを与え始めて11ヶ月。

特に問題無く餌料として運用できています。

便の状態や体重変化、与え始めてから1ヶ月後の採血検査にも大きな影響は見られませんので、一安心しています。

今後も彼らの命に直結する餌については、試行錯誤していかなくてはなりません。

 

【飼育研究部 ともちゃん】

 

 

 

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