鳥羽の漁師見習いMさんからミヤコウミウシを頂きました。さっそくへんな生きもの研究所で展示開始です。
ところで、ミヤコウミウシって私の中では「酸っぱい匂いがする」イメージなので、最近、ウミウシ飼育に力を入れている にしおかさんに「酢コンブみたいな匂いがするよ」と伝えました(ドヤ顔で)。
で、今回入館した個体の匂いもウキウキして確認したわけです。
…ところが、全くの無臭。
え?どういうこと?以前の個体はかなり強烈な酢コンブ臭だったのに…
急に自分の情報に不安を感じてネットを検索しましたが、酸っぱいニオイがするなんて確かな情報は見当たらず…(このままでは嘘つきオオカミおじさんではないか!)
しかし、Twitterなどをしつこく検索していたら、何人かの方がミヤコウミウシは酸っぱい匂いがすると呟いていました。どうやら、酸っぱい匂いがするにはするけれど、それほど広く認知されていないようですね。
その後、あらためて確認してみました。ウミウシを先ほどより少し強く刺激すると、覚えのある酢コンブの香りがかすかに。
どうやら、ミヤコウミウシは普段は無臭で刺激を受けると酸っぱい匂いを醸す、ようです(仮説)
とは言え、飼育個体を強く刺激するわけにはいかないので、検証はこれで止めておきます。
みなさんも、海でミヤコウミウシを見かけたら、確認してみてください。
【飼育研究部 森滝丈也】