昨日の見回り中、12月20日に孵化したパラオオウムガイB2(Nautilus belauensis 2番目の孵化個体)の面白い行動を見かけました。
オウムガイのねじり行動(ストレッチ)です。昨日はこんな格好でした。
口を上向きに突き出し、軟体部をそり上げています。
こういった行動は、殻形成時によく見られると言われています。オウムガイ類の殻の内部には浮力調整をするための小さな部屋(隔室)がありますが、この隔室の仕切り(隔壁)をつくる時に軟体部をねじるのでは、と言われています。成長の過程で見られる行動ですね。
B2は孵化から18日経過しましたが、確認すると6㎜ほど成長していました。画面中央の薄い黒い横スジがわかるでしょうか?そこから先が孵化後に成長した部分になります(殻の皺1本がだいたい1日の成長分になるでしょうか)
成長率は0.33㎜/日ですね。順調です。
【飼育研究部 森滝丈也】