8月3日にオタリアのあられが出産しました。
【みぞれ】という素敵な名前をつけてもらいました。
鰭脚類が繁殖できるのは年に1回。
さらには、雌が交尾を許容するのもわずか1日、数時間と限られたもの。
なので飼育係は出来るだけ多くの情報を得ようとします。
排卵日はいつなのか。雄との発情期は合っているのか。着床はしたのか。
胎児は今どれくらいの大きさなのか。出産日はいつ頃なのか。何時間授乳してるのか。etc.
それを知るには生きものたちに協力してもらい、ハズバンダリートレーニングを用いて体重測定、採血、超音波検査 等 で情報を得ます。
このトレーニングをするには生きものはもちろん、飼育員、獣医師との協力、理解が必須です。
生きものから得たデータ、飼育員のトレーニング技術、獣医の医療知識。得たものはものすごくあります。
無事に産まれてくるだけで奇跡なのかもしれません。
鰭脚類たちが安心、安全はもちろん定期的に繁殖できるように、繁殖技術向上にチーム一丸となって取り組みたいと思います。
【飼育研究部 大村 智】