私が担当するスナメリとイロワケイルカは、春から夏が繁殖期です。この時期、イルカたちの行動にも少しずつ変化が見られるようになり、私たちは繁殖に向け、個体の入れ替えなどを行います。4月3日には、スナメリのオス「ゴウ」をメスの「勇気」「チョボ」「輪(りん)」をいっしょにしましたし、4月16日には、イロワケイルカの雄「カイ」をメスの「ララ」「ステラ」と同居させました。イロワケイルカのオスとメスは、ギザギザした胸ビレで擦りあったりして、仲がいい様子です(写真)。また、スナメリのオスとメスは、背中に並んだ小さなイボイボを擦りあっていい感じです(写真)。
現在、国内で飼育されるイロワケイルカは3園館に9頭、スナメリは6園館に22頭のみです。野生からの導入や保護個体の収容は難しく、現在飼育している個体を1頭でも増やすことが重要です。さあ、繁殖行動がうまく行って、1年後にイルカたちの出産はあるのでしょうか? 担当スタッフは、イルカたちの行動が気になってしかたがないのです・・・
【飼育研究部 わかばやし】