またまたシダムシの話題です。
シダムシとは…ヒトデの体腔中に寄生する寄生性の節足動物で、広い意味でエビやカニと同じ仲間(なかなかそうは見えませんが)
先日、へんな生きもの研究所で飼育中のアカヒトデ体腔から3匹のシダムシを採集したとお伝えしました(このシダムシはまだ正式な学名はありません)
今、シダムシ研究のため時間を見つけて観察を続けています。
シダムシの枝分かれした外套は柔らかく、外から体節構造はわかりませんが、実は節足動物という確かな証拠があります。
外套の一部に体節が残る部位があるのです。
中央から伸びるミドルピースの先端に小さな口器と第1触角があるので。
昨日、その中の1匹の解剖を行いました。
腹開きで処置しなければいけないところ、背開きにしてしまいましたが…
これが第1触角です(これは左側の触角)大きさは0.5mm程。
第1触角はシダムシの種類を特定するために重要なポイントになります。これを見ると確かにシダムシは節足動物だということがわかります。
これを見ても何が何やら、でしょうが、ひとまず備忘録としてアップさせていただきました。
【飼育研究部 森滝丈也】