7月15日スタートの夏イベント「超危険生物水族館」。
準備作業も大詰めです。
さて、このイベントで展示予定のガンガゼ(県内で採集し、現在、予備水槽で飼育中)について先日の飼育日記で紹介しましたが、その中で「実はガンガゼとアラサキガンガゼの2種類がいます」と書き込みました。
ところがどうも間違いだったようです。
先日、飼育日記を読んだガンガゼの研究者さんからご指摘のメールをいただきました。
その方によるとガンガゼと紹介した2個体は両方ともアラサキガンガゼのように見えます…とのことでした。
その時の画像はこちら…
ガンガゼとアラサキガンガゼはどこが違うのか?
次の3つの特徴を全て満たす場合はガンガゼだそうです。
①肛門が黄色
②青い模様が点
③間歩帯に明瞭な白い点がある
私は①と②だけでガンガゼだと判断していました。
あらためて調べ直すと、採集してきた個体は全て「アラサキガンガゼ」でした…
では、いわゆる本当のガンガゼは鳥羽水族館では見る事ができないのか…?
そこで、コーラルリーフダイビングゾーンの水槽で飼育中の個体も確認してみました(1998年と2000年に漁師さんからいただいた計6匹のうちの生き残りの1匹、飼育歴17-19年)
結果、この個体はガンガゼの3つの特徴「①肛門が黄色②青い模様が点③間歩帯に明瞭な白い点ががある」がはっきりとわかりました。
これは、まさにTHE・ガンガゼ。
夏休みのイベントではこの個体は展示しませんが、コーラルリーフダイビング水槽(ニシキエビのいる水槽)にいるので、来館時には是非ご覧下さい。
【飼育研究部 森滝丈也】