これは今月の沖合い底引き網採集で採ってきたクモヒトデの仲間。
尾鷲沖の熊野灘水深285-436mで採集した沈木に付いていました。
クモヒトデ研究者が「こういった類では見たことのない体色ですね…」と言うことなので、死んだら標本にして種類を調べてもらうことに。
でも、安心してください。今はとても元気です!
種類の特定は標本にして細かな部分を観察しなければいけないのですが、生きている時にしか知ることができない情報も大事。
任せてください!そこは水族館の役割です。
というわけで、このクモヒトデはへんな生きもの研究所のアパート水槽で展示しています。
この仲間は堆積物や死んだ小動物などを餌にしているようで、飼育下ではオキアミを与えています。
食欲旺盛でオキアミをそのまま丸呑み!
ボウズ頭に親近感(笑)
裏側(口側)からもどうぞ。
クモヒトデの種類を特定するためにはこのような細かな部分を比較するわけですが、この造形美はただ見ているだけで感嘆します。
【飼育研究部 森滝丈也】