そろそろジュゴンかカワウソネタが恋しくなってきたでしょう?
さて、それはともかくとして…
昨年末の飼育日記で「今年1月に採集したヒトデにたくさんミズムシ(等脚類)がいましたが、ミズムシがヒトデに集まるのは季節に因るのでしょうか? 来月乗船したときに、このミズムシがニチリンヒトデから再び見つかれば面白いのですが(期待)」と書き込みました。
実は、その前年の春にも採集したニチリンヒトデの体表にも複数のミズムシの群集を確認しています(それ以外の季節では未確認)。それでこのミズムシは冬から春にかけてヒトデの体表に群れるのではないか?と推測したわけです。
果たして、今回の乗船でニチリンヒトデにミズムシは見つかったのか?
じゃん!今回採集してきたニチリンヒトデです(腕の分岐がヘンですが)。水深300mで採集。
やはりミズムシは冬から春にかけてヒトデ体表に群集していそうです(もちろん、全てのニチリンヒトデでミズムシが見つかるわけではないので、別に季節変化でもなんでもなく、たまたまかもしれませんが)
ちなみに、同様な例として水深100mに生息するヒメヒトデの仲間の体表に端脚類(ドロノミ類)が付着していたという報告論文もあります。
このミズムシもニチリンヒトデを選択して取りついているのでしょうか。
ミズムシとニチリンヒトデの関係が気になります(笑)
【飼育研究部 森滝丈也】