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鳥羽水族館 飼育日記 鳥羽水族館 飼育日記

P162が孵化しました

先日飼育日記でお伝えしたオウムガイが4月25日に孵化しました。

飼育日記に書き込んだ翌日でした。あと2、3日はかかると思っていたのですが…(笑)

 

孵化前日の姿。撮影後卵の中に戻しました。

 

孵化当日の姿。

生まれたばかりのオウムガイの赤ちゃんは殻の直径約2.5cm。162匹目のNautilus pompilius ということでP162が個体番号になります。

今年鳥羽水族館で誕生したオウムガイはこれで2匹目。

普段は触手で水槽にくっついていますが、時折泳ぐ姿をご覧いただけます。可愛いですよ。

今日は初めての給餌です。餌を食べる姿も可愛いですよ。

国内におけるオウムガイ類の孵化例は少なく、鳥羽水族館以外ではこれまでに志摩マリンランドさん、マリンワールド海の中道水族館さんで成功しているだけ。

継続的に複数の個体の孵化に成功しているのは鳥羽水族館だけです。

鳥羽では1995年に初めてオウムガイの孵化に成功し、今年は20周年目の佳節になります。

 

現在、飼育中の水族館生まれのオウムガイは、今回の個体を含めて3個体が生存中。

その中の1個体P149は水族館孵化個体として世界最長飼育記録を更新中です。(2009年7月10日孵化)

 

今後も安定して繁殖個体を長期的に複数飼育し、世界初の飼育下で繁殖した個体同士での3世誕生を目指したいですね。

【飼育研究部 森滝丈也】

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