これまでに何度か飼育日記でお伝えしてきた、鏡餅のように重なる深海ウニ Prionechinus forbesianus(和名なし)
行動の意味はまだ判明していませんが、相変わらずずっと重なり続けています。
左・№6№7、右・№2№1(この時期は3組のペアがいました)
春休みに「奇跡の森」がリニューアルオープンする際に、なぜか一緒にテレビ取材を受けました。
「これまでずっと同じペアです!」とインタビューに答えたんですけどね、放送あとにちょっとした変化が…(3月29日の時点ではまだ同じペア)
4月5日に№1№2ペアが解消されていることに気が付いたのです。
そして翌日見ると…№1の上に№6が乗っているじゃないですか!
新年度になったのでクラス替えなのでしょうか?(笑)
あらたなペアはその後もずっと継続。№1の上に№6が乗っかったまんま。
このまま新たなペアが固定化するのかと思っていました。
すると、きっかり2週間後の21日、朝の見回り時にふと見ると元サヤの№1№2ペアが復活していました。
実は2、3日前から放浪していた№2が№1№6に接近する様子を何度も確認していたので、元サヤに戻る日は近いと思っていたのですが…
どんな理由があって№6は№1 に移動したんだろう…そう思いながら久しぶりに水槽の全9個体の点呼をとってみたら、3月まで№6が乗っていた№7の姿が見あたらない。
行方不明…
何らかの理由で乗っていたウニが行方不明になったために、№6は別のウニに移動するしかなかったのでしょうか…
【飼育研究部 森滝丈也】